宗治公からの挑戦状

謎解き情報

謎解きストーリー

ー時は2022年夏。ー

ある戦国武将があなたの夢枕に立ち

メッセージを託した。

その名は

「備中高松城　城主清水宗治公」

であった。

「この混乱の世を正すために

必要となる、あるものを

備中高松城においてきた。

それはきっと現世にとって

役に立つものであろう。

「それ」のありかはこの試練を

乗り越えたものだけ

見つけられる場所に隠しておいた。

お主にそれを託したい…。

ただし、

忍びの末裔どもに見つからぬよう

くれぐれもきをつけるのじゃ。」

不思議に思いながらも

備中高松城にむかうのであっった。

公式サイトより

謎解き感想

　戦国時代末期、毛利と織田が争った場所。羽柴秀吉の水攻めと言えば分かる人も多いのではないでしょうか。また、秀吉の中国大返しの出発地です。当時城の城主だったのが、今回の謎解きの主人公である清水宗治です。

ここは戦国時代の城とは思えないほど、平らな地です。水攻めにした理由が分かりつつも、広範囲をよく水攻めにしたなと驚きます。

公共交通機関で現地に向かう場合はJR西日本桃太郎線(吉備線)の備中高松駅で下車。駅からは徒歩10分。車の場合は無料駐車場があります

今回の謎解きは無料の謎解きとして最高の作品です。広島から解きに行ったかいがありました。

まずはボリューム。想定所要時間は長い場合90分ですが、これは周遊エリアが公園内に限られているため、移動時間がほとんどないためです。もし、大阪城などの大きな城で行うと移動時間が増えて2時間以上かかるかと思います。

キットの冊子はA5の大きさで非常に薄いです。最初、問題を手にした時は思わず薄いと声が出そうでした。それでも問題は詰っています。

私は90分で時終わりましたので難易度は難しくなく、簡単すぎることなくといったところです。謎の全てがテーマにふさわしい内容です。他の謎解きでもそうして欲しいくらい。

この作品を無料の謎解きとして過去最高の作品とした理由は・・・最後の謎を解いた時に分かります。私は解き終わった直後は気づかなかったですが、再度最後の問題を改めて解いた時に気づきました。こういうところまで考えて問題を作っているんだと。

場所、テーマ、謎などの複数の要素が見事に組み合わさっています。謎解きによっては謎解き中にテーマを忘れてしまうようなものもあります。ただ単に謎を作るのではなくテーマに沿った謎を作って欲しいです。有料の謎解きを作っている方にぜひこの作品をやってみてもらいたい。

ちなみに私がこの作品を褒める理由は清水宗治のことを知らないと分かりません。歴史に全く詳しくない方は調べる必要があります。

ただ残念なことに、この謎解きは終了しています。個人的には来年リバイバルで再開して欲しいです。